ALTEC605Aと純正のネットワーク、N1600-Cのあまりに纏まりの良さに、このままセッティングや石アンプの検討だけで済まそうとしていたが、またもや余計なことをして面倒を増やしてしまった。
とりあえず片チャンのみ、チャンデバで切って高低2ウエイのマルチアンプの音を聴いてみたら、これがやはりマルチらしい粒立ち、見晴らしが良くなり、音の鮮度がグッと上がった。
こうなるともう両チャンで聴いてきたくなるのは自明の理。
早速、機器整理のため処分したCROWNのD45、2台を買い戻してきた。
まづ、D45を低域にあてがい、高域はKT66プッシュプルで聴いてみることにした。
D45の低域制動力は515C使用時に折り紙をつけたほどで、さすがに締りが良い。
それにこのアンプ、音色は石アンプに似合わず結構暖かく(とは、言ってもウエットではない)
自己主張をしないニュートラルだ。
そのためか、KT66プッシュプルの音が支配的だ。
高域側が明るく輝かしく、全体的に纏まりがない気がする。
もちろん、鮮度はネットワークと比較すると遥かに良い。
しばらく聴いていたが落ち着かない。
そこで、高域もD45に替えてみる。
若干、おとなしい傾向になるがつながりは遥かにスムーズになった。
いろんなアンプをあてがい、帯域ごとに色づけすることも面白いだろうが、まづは同じアンプで
調整するのがセオリーであり、正解だろう。
とりあえず、D45、2台でクロス周波数、帯域ごとのレベル調整を進めてみることにしよう。