15年も売れずに眠っていた5235・・・
クロス・カードが改造され、そのカードの正体も分らず、更に8ヶ月・・・
何のことは無い・・・
500円ほどの出費と1箇所の半田付けでやっと、永い眠りから覚めた。
某ブログ「K」さんの情報で53-5333なるクロス・カードの正体が判明し、8本の抵抗器と
1箇所のジャンパー変更で無事に復帰、動作し出した。
(中央のソケットに挿入した4本の抵抗でクロス周波数が設定できる)
(J-Gのジャンパー抵抗(0Ω)をJ-Fへ差し替え)
2台目のアンプが製作途中なので、1台のアンプで片チャンネルづつ確認をした。
今日は朝から、ネットワークと同一のクロス周波数、1600Hz(Rc=50KΩ)に設定して、
ネットワークとの比較試聴をしている。
ネットワークはHF=-12dB/oct、LF=-6dB/oct、
5235はHF、LF共に-24dB/oct・・・
予想に反して、と言おうか、予想通りと言おうか、優劣の大差はない・・・
予想に反してとは、マルチに過度の期待をしている、今までの自分の意見・・・
予想通りとは、最近いろいろなことをやり出して、実証を重視する、自分の意見・・・
大差はないが、当然、小差はある。
ネットワークには帯域のつながりの良さと、全体のまとまりの良さとを感じ、マルチには
抜けの良さと解像度の向上を感じるが、先にも言ったが、その差は僅かだ。
その僅かの差が、また重要なのがオーディオなのだが・・・
マルチの僅かの抜けの良さを聴くと、ネットワークの音にはベールをかけたような曇りに感じる。
逆にそれがネットワークの、しっとりした落ち着きとシブさになっている。
マルチの落ち着きの無さは多分に-24dB/octという急峻なスロープ特性にも
関係しているだろう・・・
-12dB/oct.の自作カードを早く試したいが・・・・
ソニー・ロリンズの「WAY OUT WEST」、その他にて、比較試聴・・・・
マルチが少し明るめ、シンバルの硬さ、重さが良く出て気持ちよい。
ネットワークは少し暗いが、全体的にまとまって、落ち着きがあり、ベースがよく響く・・・
強力なライバルの出現にネットワークが、いつに無く頑張っている・・・
どちらも、甲乙つけ難く、迷ってしまう・・・
自分の中での「マルチ神話」が、すこしづつ崩れていく・・・