2A3ppアンプ・・・試聴
帰宅後、早速出来たての2A3ppアンプを聴き込む・・・
6550Appほどではないが、交流点火を感じさせないほど、ハム音は少ない。
スピーカに耳を傾けて聴こえる程度だ。
この辺は300Bの5Vに対して、2.5Vという低いフィラメント電圧とハム・バランサーが
効いているのだろう・・・
まづは、試聴にはもってこいの、アート・ペッパーの「MEET THE RHYTHM SECTION」
うん、うん・・・、 ビールの宣伝ではないが爽やかで切れが抜群に良く、その上、力強さもある。
とにかく、ピアノの音色が綺麗だ。
切れが良いので、ドラムスの各太鼓が団子にならず、しっかり分離しているし、シンバルの響きが
大変気持ちが良い。
ベースはギュッと締まってよく弾んでくれ、リズム・セクションはパーフェクトだ
。
ペッパーのアルトは気持ちよく伸びて、前にグングン出てくる。
1枚目で、完全に引き込まれてしまうほど、この2A3ppの素性は良いようだ。
中域の厚みはどうだろう・・・
ソニー・ロリンズを聴いてみよう・・・
うん、うん、うん・・・、 テナーも充分厚みを持ってせり出してくる。
ボーカルはどうだろうか・・・
ドリス・デイ「DAY BY DAY」・・・
柔らかな、伴奏はそれなりに柔らかく聴かせてくれる・・・
女性ボーカルには少し、切れが良すぎるのだろうか・・・
少し「S」の発音がきつく感じるが・・
充分に色っぽく、悪くはない。
そして、いよいよ真打・・・
ルー・ドナルドソン「BLUES WALK」・・・
うん、うん、うん、うん・・・、 ルー・ドナルドソンのアルトの何と伸びやかで、厚みのあることか・・・
ブルー・ノート特有の重厚でありながら軽やかにリズムを刻む・・・
とにかく、各楽器間の見通しがすこぶるよろしい・・・
じつにJAZZ向きの球のようだ・・・
もう、合格だろう?!・・・・
(自分で作ったアンプの自画自賛・・・、あくまでも当家比、 くれぐれも鵜呑みにしないように・・・)