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国慶節に想う

香港は今では中国の特別行政区となっている。

ということは、香港は中国であって中国と同じカレンダーか、というとそうでもない。
英国の植民地時代であったころの祭日がそのまま残っていたりもする、変わった地域だ。

1997年に中国に返還されてから新しく出来た休日は3日。
1.メーデー   5月1日
2.返還記念日 7月1日
3.国慶節   10月1日

という訳で香港は10月1日が祭日であった。
大陸(中国のことを香港人はこう呼ぶ)では10月1日から長いところで1週間ほどお休みとなる。
我々が取引をしている中国の工場も当然休みとなるから9月の月末は休みになる前に決めておかなければならないことや休み明けの日程等を決めておくため連日深センに香港から通って打ち合わせをしていた。
香港から深センまでバスで国境(同じ国でボーダーがある)を越えて1時間半~2時間かかる。

深センの市内は経済特区であるから、やはりボーダーがあってその先が本当の中国となる。
そのボーダーを香港-深セン間のボーダーと区別するため第2ボーダーと呼んでいる。

同じ国の中に2重も検問所がある地域は世界でもここだけだろう。

近年は深セン経済特区の外も経済が発展し深セン経済特区と区別してボーダーを設定して人々の往来を制限する必要がなくなり有名無実化しつつある。
ところが道路はすべてこの検問所を通るようにしてあるから検問所付近の込みようは年々増加の一途である。
中国には世界中の車メーカーの現地生産工場が進出し販売を競っている。
当地深センは経済的にも中国の先端地域であるため世界中の車が走っている。
走る世界の車の展示場といっても過言ではない。
最初に中国政府に許可されたフォルクスワーゲン、GM、メルセデス、BMW、ボルボ等の欧米からトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキの日本車までありとあらゆる現状の新車種が走っている。


国慶節とは、国の誕生日を祝う日である。
即ち、当地では中華人民共和国の成立を祝う日である。
by jbl375jp | 2007-10-01 22:48
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